私は大学生の時に、県民センターの掲示板に500円のワンコイン英会話レッスンのチラシを貼って見ました。
その時の効果について、お話します。
目次
500円ワンコイン英会話を始めたきっかけ
大学生の時にちょうど1年間留学をしていて、英会話が少し得意でした。
起業するには自分の得意なサービスやコンテンツを相手に渡すことだと思っていました。
そこで、たまたま街の掲示板を見たり、県民センターの掲示板を見た時に、「そろばん教えます」「バレエ教えます」などのチラシが置いてあったので、「これだ」と思ったのです。
これなら私にでもできる。
早速家に帰って、パソコンのワードでチラシを作り始めました。
500円玉の絵を大きくし、「なんと、500円で英会話レッスンが受けられます」と大々的に見えるように掲示板に貼りました。
掲示板に貼ったチラシの効果はすぐに出た
掲示板に貼られていたレッスンの多くが、安くても1000円台だったので、私の500円がでっかく写真で掲載されていたレッスンは目立ちました。
メールの連絡先を書いて、設置し、チラシの下の方には10枚ほど、切り取って持っていけるように切り込みを入れました。
これで準備完了。
あとはお客さんの連絡を待つのみ。
チラシを貼り付けたその3日後に、500円英会話レッスンの要望の連絡が
県民センターの掲示板に貼り付けたそのわずか3日後、500円英会話レッスンの要望の連絡がありました。
私は、初めて掲載した私のチラシの効果が出たので、嬉しくなって舞い上がりました。
そして、当日、初めて、問い合わせてくれた人に会います。
もちろん会う場所は県民センターです。
そして、場所代がかからないように、無料スペースを使わせていただきました。
その人は感じが良く美人な20代の女性でした。
その女性に60分、懇切丁寧に500円のワンコイン英会話レッスンを行いました。
すると、その女性は満足してくれたようで、「次もお願いします」と言ってその場を後にしました。
ワンコインイングリッシュを終わった後の感想
私がワンコインイングリッシュをした後、懇切丁寧にじっくりと初めてのお客さんと向き合ったので、ヘトヘトになってしまいました。
そして、次もお願いします、と言われた時に、嬉しかった反面、500円だとちょっともたないな、と正直思いました。
私はビジネスというものが分かっていませんでした。
ビジネスとは、自分にとってまず良く、相手にとっても良い。
自分が良質なサービスを、最適な価格で提供し続けることができることが良いビジネスである。
そのことに気づいていませんでした。
チラシの効果はあったが、ビジネスについては学びが多かった
500円英会話レッスンの後に、アップセルと言って、違う商品を持ち合わせて利益を上げようとしていれば違ったかもしれません。
しかし、そんなアイディアがあったわけでもなく、500円なら人が来てくれるだろうという安易な発想で行いました。
その当時、私は大学生でアルバイトや仕送りがあったからよかったけれど、社会人になった時、500円では生活はしていけないと思ったのです。
その時から、価格はただ安ければ良いというわけではない、ということに気づきました。
良質なサービスで適切な価格をいただく。
コロナウィルス感染症の状況下、ディズニーランドは8割の休業補償
東京ディズニーランドはコロナウィルス感染症の影響で閉園せざるをえない状況下、約2万人ものクルー(アルバイト)の人に8割の休業補償をすると発表したそうです。
東京ディズニーランドの入場チケットは決して安くはありませんよね。
お菓子だって、スーパーなどで買えるものと比べたら安くはない。
でも、満足できるサービスを提供し、満足のいく商品を提供しています。
だから、お客さんにも愛され、ビジネスが堅調、さらには閉園時で利益が上がっていないにも関わらず休業補償ができるんだと思いました。
今、私も、自分の適正価格に近づけてレッスンを行えるようになり始めました。
自分を安売りしないこと。それがとても大切だと気付かされるレッスンでした。